​溜め漉き

​溜め漉き

手漉き和紙は一般的に漉き舟の中にトロロアオイなどから抽出される粘剤(ネリ)をいれることによって簀桁から漉き草が容易に流れ落ちないようにして漉かれます。

名塩では漉き草に泥土を混ぜるため、強い粘気のある粘剤は使えません。そのため、主にノリウツギの樹皮から抽出したゆるい粘気でよく分散させ、漉き草をすくい水が簀桁から流れ落ちるまで小刻みにゆすって地合いを整えます。この方法を溜め漉きといいます。

平安時代には流し漉きが主流になっていましたが、ある程度以上の厚みの紙への需要に応えるべく中世の時代に確立された紙漉き方法と考えられています。

ネリを使用することから、大陸から紙漉き方法が伝わった当初の溜め漉きとは区別して、半流し漉きともいいます。

流し漉き … 一般的に漉き舟の中にトロロアオイなどから抽出される粘剤(ネリ)をいれ、桁を上から吊るし、パシャパシャと捨て水を行いつつ漉く、この方法を流し漉きといいます。